葛尾村 これからもよろしくね

移住歴約6ヶ月

東京都より移住(一男さん)

内藤一男 さん
内藤光子 さん

自然の移り変わりを、 目で、肌で、感じられる毎日。 こういう暮らしが、したかった。

長年の夢が叶った、葛尾暮らし。

周りをぐるりと山に囲まれ、ぽつんと佇む一軒の住まい。木のぬくもり、かおりを感じられる心落ち着く空間で、内藤さんご夫婦は暮らしています。「ここで暮らすのが夢だった」と語るのは、夫の一男さん。葛尾村出身である妻の光子さんと東京で出会い、葛尾に初めて訪れた時から、葛尾で暮らすことを夢見ていたと話します。その想いが叶い、葛尾に住み始めて約6ヶ月。今、どんな想いで毎日を過ごしているのでしょうか。移住までの道のりと、葛尾暮らしの楽しみなどを教えてもらいました。

一度来て、この場所が気に入っちゃって。
20代の頃から、はやく移り住みたいな〜と思ってました。

一男 さん

葛尾で暮らしたいって言い出したのは、わたしなんです。妻と東京で出会って、初めて葛尾に来たのは20歳くらいの時だったかな。わたしは東京で生まれ育ったから、山に囲まれたこのきれいな自然が気持ちよくて。昔から「いつかは田舎でのんびり暮らしたいな」というぼんやりとした想いがあって、葛尾が気に入っちゃったんだよね(笑)。

光子 さん

わたしは葛尾出身で、10代の時に葛尾を離れたんです。夫を実家に連れてきた時に、ここが気に入ったみたいで。夫と出会わなければ、葛尾には戻って来なかったかもしれない。

一男 さん

わたしは東京で保険関係の仕事をしていたんですが、早く葛尾に移り住みたいなと思っていたんですよ。妻の実家がある土地を整備して家を建てなおすことになり、2010年12月、ようやく願いが叶って、葛尾で暮らせる環境が出来上がったんです。でもその数ヶ月後、東日本大震災が起きて葛尾に住めなくなってしまい、しばらくは東京の家にいるしかありませんでした。「1年くらい経てば戻れるかな」と思っていたけれど、まさか10年経つとはね…。その間も、一時帰宅できるタイミングに帰村しては家の掃除をしたりと、戻って来られる日を心待ちにしていました。

ゆたかな自然を肌で感じられる。
いい時間だなあって、しみじみと感じています。

一男 さん

ここで本格的に暮らし始めたのは、2022年の春からなんです。だからまだ、6ヶ月くらいかな。ようやく夢が叶ったという気持ちですね。この家は、杉と松の木を使って、木のぬくもりが感じられる空間に仕上げてもらいました。リビングには大きな窓があって、ここから眺める景色がきれいでね。同じ日でも、午前と午後では風景が違う。雲の流れもよく見える。特に、秋の紅葉シーズンは見事ですよ。ここで暮らしている実感が、しみじみと込み上げてきますね。

光子 さん

ここはね、私の実家があった場所なんです。360度、どこを見ても山でしょ。山を崩して建てたのがこの住まい。ちょっとした畑もつくって、花々を育てています。

一男 さん

2階には、空手の稽古ができるスペースも設けています。実は昔から空手をやっていて、東京にある道場の2代目を担っています。今も東京と葛尾を行き来するような暮らしを送っているのですが、ここで毎朝ひとりで稽古をするのが日課です。それから家の周りをさんぽして、草刈りして、1日を過ごすんだけど。家の前に流れている沢に棲んでいる魚を眺めたり、このあいだはキジが飛んでいるのを見たり。ここにあるもの、ここで感じることの全てが、いいなあ〜って思います。

光子 さん

実家で暮らしていた頃はね、よかったことよりも、大変だったことのほうが強く印象に残っているんです。特に冬は嫌いだったなあ。どこへ行くにも雪をかき分けないと出かけられなくて、長靴に雪が入るし、凍えるような思いをしながら暮らしてたけど。今は時代が違うし、暮らしやすくなりましたよね。主要な道路は除雪車が整備してくれるし、昔ほど苦労はない。わたしもね、ここで花の手入れをしたりするのが毎日の楽しみなんです。

葛尾で過ごすはじめての冬。
これからが楽しみ。

一男 さん

ここで暮らし始めて、まだ春・夏・秋しか経験していないから、冬が楽しみですね。リビングから眺める雪景色もきっと、きれいだと思いますよ。

光子 さん

手づくりの料理やお菓子をテーブルに並べて、ゆったりお茶のみをして過ごす時間が楽しいですね。子どもや孫がここへ遊びに来ると、とっても喜んでいるし、葛尾に戻ってきてよかったなと思う時間が増えました。

一男 さん

それに、地元の人たちの支えもあって、来年からもう少し規模を広げて畑をやってみようという話もあがっています。わたしたちは慣れていないことでも、地元の方たちが力になってくれるのは心強いですね。

光子 さん

カフェとまではいかないけど、ここに遊びに来てくれた方たちにゆったりと過ごしてもらえるような、お茶のみの時間をつくれたらいいなと思っています。ほっとひと息つくような、葛尾のおだやかな日常を感じてもらいたいですね。

[2022年12月取材]

こんにちは名言

葛尾の気持ちいい自然に、
一目惚れ!
ここで過ごす時間すべて、
とってもゆたか。

https://yoroshiku.konnichiwa-katsurao.jp/interview/interview6.html
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