移住歴約4年
茨城県より移住(拓磨さん)
白河市より移住(涼香さん)
堀川 拓磨 さん
堀川 涼香 さん
夫婦2人、子ども2人で一軒家に暮らしている堀川ファミリー。拓磨さんは地元の建設会社に、涼香さんは郡山に通勤しながら、子どもたちと笑顔がたえない日々を過ごしています。仕事に、子育てに励みながらも、趣味の家庭菜園やお菓子づくり、マルシェ出展など、やりたいことを楽しんでいるおふたり。涼香さんのお腹には新たな命も。にぎやかでのびのびと暮らす堀川さんファミリーの日常をのぞいてみました。
拓磨 さん
大学生の時にボランティア活動で葛尾村の盆踊りに参加したことが、葛尾との最初の接点でした。それから毎年1回、盆踊りに参加するようになって、葛尾村との縁が深まっていきました。葛尾に移住したのは、地域おこし協力隊に着任したのがきっかけです。葛尾村スマートコミュニティの立ち上げに関わる仕事だったのですが、大学で電気関連を学んでいたのと、この村の気持ちいい自然、人のあたたかさが心に残っていて、葛尾で働きながら暮らしてみるのもいいなって。
涼香 さん
結婚したのも、その頃だったかな。わたしは郡山市で介護福祉の仕事をしていまして、結婚を機に葛尾で暮らすようになりました。
拓磨 さん
妻とここで暮らすようになって、4年くらい。わたしは地元の建設会社で働いていて、妻は郡山で介護福祉の仕事を続けています。
涼香 さん
通勤には1時間半くらいかかるのですが、この村から離れたいって思ったことは一度もないかな。2歳の息子と、1歳の娘、それとお腹に赤ちゃんがいるんですけど、これからも葛尾村で子育てしたいなと思っています。
拓磨 さん
わたしたちが暮らしているこの家は、「若者定住促進住宅」といって、村が管理する住宅なんです。一戸建てだから、子どもが大きな声を出しても周りを気にしなくて大丈夫ですし、近所には同じく子育てをしている家族が住んでいるので、安心感がありますね。「一緒に遊ぼう!」って、子どもたちがふらっと遊びにきてくれます。
涼香 さん
今はわたしが仕事で郡山に通っているので、夫が育児休暇をとって子どもを見てくれているんです。子育てに理解ある会社が地元にあって、とても助かっています。
拓磨 さん
人のあたたかさ、やさしさは、移住前から変わらず今も感じています。村の人たちが子どものことを気にかけてくれたり、かわいがってくれたり、お茶のみに遊びに来てくれたり。
涼香 さん
わたしはお菓子や料理をつくるのが好きなんですけど、手づくりのお菓子をお客さんに出したりもして。今日はクッキーを焼きましたよ。
拓磨 さん
妻は料理担当で、わたしはドリンク担当(笑)。家にコーヒーを淹れるサイフォンがあって、これで淹れるコーヒーがおいしいんですよ。お茶のみに来たお客さんにも喜んでもらえて嬉しいです。
涼香 さん
この家には庭もあって、家庭菜園も楽しんでいます。もう冬なので今はお休み中なんですけど、夏場は子どもたちと一緒に野菜の世話をしたり、収穫した野菜を使って料理したりするのも楽しくて。来年は何を育てようかな〜。
涼香 さん
ここは自然に囲まれていて、のんびりしずかに暮らせるのが心地いいんです。今は郡山に通勤しているけれど、ゆくゆくは葛尾で仕事を見つけて、この村で働きながら暮らしていきたいですね。
拓磨 さん
実は「cafe&BAR堀川」という名前で、地域のマルシェに出店したりもしているんです。福島の地酒と、コーヒーが楽しめるお店。前に出店したのは「かつらお感謝祭」の時かな。周りの方たちのサポートもあって、とても楽しい時間でしたね。これからも続けていきたいです。
涼香 さん
わたしもお菓子をつくって、これから一緒にマルシェできたらいいな。実はわたし、いろんな資格を持っているんです。薬膳コーディネーター、スイーツコンシェルジュ、整体などなど。こうした資格を活かした活動もやってみたいです。
拓磨 さん
葛尾村って、ちいさな村だからこそ、人との距離感が近くて自分がやりたいと思ったことは周りの人がサポートしてくれる場所だなと感じています。その分、人付き合いが得意じゃない人は難しいかもしれないけれど、人と関わることが好きな人は、葛尾での暮らしがフィットするのではないでしょうか。
涼香 さん
自然ゆたかな環境で、のびのびと子育てできるし、都市部にくらべて家賃や生活費がおさえられるのも、子育て世帯にとっては嬉しいですね。
[2022年12月取材]