葛尾村 これからもよろしくね

移住歴約9年

千葉県より移住(寛さん)

松本 寛 さん
松本昌子 さん

人や、自然との距離が近い。 子育てするにも、 安心なんです。

葛尾にある、松本さんちの日常。

2013年に千葉県から葛尾村へ移住してきた寛さんと、葛尾村出身でUターン移住した昌子さん。お二人は職場で出会い、今はお子さんと昌子さんのご両親と一緒に暮らしています。「葛尾は何もない田舎だからこそ、感じられる魅力がある」と語るお二人。それぞれの目線から見た、葛尾村の魅力って?葛尾村で子育てするってどんな感じ?この村で、あたらしい家族として歩みだした松本さんちの日常をお届けします。

カッコつけずに、話を盛らずに、
正直に人付き合いするようにしています。

寛 さん

移住のきっかけは、東日本大震災でしたね。当時は千葉県に住んでいて、自分も被災地のためにできることはないかと仕事を探していたんです。そしたら葛尾村の役場の求人を見つけて。当時、役場の機能は三春町に移っていましたから、わたしも三春町に住むことになりました。葛尾村で住み始めたのは、2016年頃です。

昌子 さん

私は葛尾村出身ですが、仕事で村の外での暮らしが長かったんです。葛尾に帰ってきたのは、寛さんと一緒で、村のために何かしたかったから。わたしも村役場で働いているんですけど、今は育休中です。

寛 さん

仕事柄、村の人たちとお話する機会が最初からたくさんあったんです。特にコミュニケーションで困ったことはないけど、カッコつけずに、話を盛らずに、正直に人付き合いするようにしていますね(笑)。葛尾って、住んでいる人がだいたい400人くらいなんですよ。すると、だいたい地元のみなさんの顔も名前も分かるんですけど。でもやっぱり、すぐに仲良くなれるってことはなかったかな。

昌子 さん

地元民として話をすると、移住者のほうからコミュニケーションをとってもらえると、葛尾村の人たちは安心するかもしれない。それも、LINEとかじゃなくて、対面で話をすること。直接会って話をすると、相手がどんな人なのか分かって信用してもらえますよね。寛さんが言うみたいに、カッコつけずに正直にお付き合いするのがいいかも。

村のみんなが、
子育てをしてくれているなあって。

昌子 さん

一度村の外に出て、帰ってきて思ったのは、時間の流れがすごくゆったりしていて、余計なものがないってこと。ここにいると、季節の移ろいに目がいくんです。春のにおいや、冬のつんとした冷たさに幸せを感じる。それは、慌ただしい都会暮らしでは感じにくいことだろうなって思います。

寛 さん

でも、寒いのにはちょっと驚いたなあ。もともと太平洋側の温暖な場所に住んでいたもんですから、真冬に氷点下10度いったり、毎日除雪をしたり、最初はえらいところに移住したなって思いましたよ(笑)。まあ、今は除雪も慣れたし、住めば都。みなさん声をかけてくれるし、あたたかい人ばかりだから、不安なことはありません。

昌子 さん

みんなお漬物やお餅、野菜とかをくれるんですよね。うちでもちいさな家庭菜園をやってるけど、たくさんはやってないから。

寛 さん

あれ、うまかったなあ!山奥に住んでいる老夫婦がくれた、きゅうりの漬物。今まで食べたことのない味で、あれはうまかった。

昌子 さん

あれね、冬の時期にくれるお漬物。不安がないという話でいうと、みんな、すごく子どものことを気にかけてくれるんですよ。「あぜりあ」まで散歩していたら、わざわざ子どもに会うために遊びに来てくれる人がいたり、子どもの名前を覚えてくれたり。自分の子どものように、孫のように、かわいがってくださる方が多くて、村のみんなで子どもを育ててくれている感じですね。すごくありがたいです。

寛 さん

子育てにはいい環境ですよね。自然が豊かで、さんぽにもぴったりだし。

葛尾って、何もないから。
何か始めてみたいっていう人にはぴったりかも!

寛 さん

除雪も、子育てもそうだけど、村の人たちがみんな声をかけ合って、支え合いながら暮らしているんですよ。人付き合いが苦手じゃない人は、葛尾村にむいてるんじゃないんですかね。

昌子 さん

何かを始めてみたい人とか、チャレンジしてみたい人、これまでの環境をがらりと変えて暮らしてみたい人は、葛尾にぴったりかも。葛尾って、何もないから。それがいいところでもあるんですけど。足りないところを見つけて、葛尾村を後押ししてくれる人がいたらうれしいです。わたしは、犬猫の保護施設を立ち上げたいなと思っています。今、うちにいる猫もわたしが保護した子なんですけど。葛尾は自然が豊かだから、どこかいい場所が見つかればと考えています。

[2022年1月取材]

こんにちは名言

村の人たちがみんな
声をかけ合って、支え合いながら
暮らしているんですよ。
人付き合いが苦手じゃない人は、
葛尾村にむいてるんじゃ
ないんですかね。

https://yoroshiku.konnichiwa-katsurao.jp/interview/interview3.html
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